皮膚のしこり「粉瘤(ふんりゅう)」を切除した話

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「粉瘤(ふんりゅう)」または「アテローム」とも言うようですが、ご存知でしょうか?
皮膚にできる「しこり」の一種です。

数年前にその粉瘤がデコルテにできてしまったのですが、当時は「脂肪のかたまりかな?まぁ、そのうち治るやろ」と思って、そのまま放置していました。しかし治ることなく月日が流れ、やがてしこりが目立つようになってしまいました。

「粉瘤」は切除しないと治りません。できてしまっても、小さいうちに切除すれば傷跡は小さく、費用もそんなにかからないので、「粉瘤ができて気になってるんだけどな…」という方は、ぜひこの記事を読んで参考にしみてください。

※しこりが「粉瘤」ではない場合もあると思うので、まずは皮膚科で判断していただくことをおすすめします。



「粉瘤」と分かるまでの経緯

まず始めに、「粉瘤」と分かるまでなぜ数年も放置していたのか、経緯をご紹介しておこうと思います。

●気がつくと「しこり」ができていた

デコルテに「しこり」ができたことに気づいたのは、5年以上前のことです。

皮膚にしこりができる場合、だいたいは「脂肪のかたまり(ニキビの一種?)」だったりするので、今回もそれだと思っていました。

私の場合、皮膚にしこりを見つけた数日後には、炎症を起こして痛くなります。その状態になったら中身を絞り出して、後は自然に治します。今回のしこりは炎症も無く、痛みも無く、ただ「こりこりした感触がある」だけでした。

当時のしこりの様子は、直径5mm程度でなだらかに皮膚が盛り上がっているくらい。自分で見てもそんなに目立っているように感じなかったので、人が見ても気付くこともないだろうと、そのまま放置していました。

●消えない「しこり」

さらに数日が経過しましたが、炎症は起こらず。

気になるので無理矢理絞ってみたりもしたのですが、ただ皮膚が傷つくだけで何も出てきませんでした。でもしっかりとコリコリした感覚はあるので、「何か」はそこにあるのです…。

さすがに「このしこりはニキビとかではないな…」と思いましたが、「目立たないから、まぁいいか」と、そのままにして…

気がつくと、数年が経過していました。



2018年、目立ち始める

「最近何だか、しこりの部分がクリクリになってきたな…」

今まではなだらかに盛り上がっていただけのしこりが、くっきりと丸い形に出てきたのです。サイズ(直径)そのものは大きくなった印象はないのですが、しこりがくっきり出てきたことで、急に目立つようなった気がしました。

粉瘤が目立つようになてきた経緯

目立ってくると、さすがに「何とかしたい」という思いが強くなりました。が、その前に、「そもそも、このしこりは何だろう?」という疑問があったので、そこで初めてネット検索しました。



ネットで検索、「粉瘤」と知る

「皮膚」「しこり」などで検索して、すぐに「粉瘤」が出てきました。

粉瘤は「手術で切除しないと治らない」と知り、「え…こんな目立つところを切開するの…」と落ち込みました。小さかったとしても、デコルテに傷跡が残るのは避けられない。しかも粉瘤は、「放置し続けると、どんどん大きくなる」とも…。

実際、私のしこりも数年が経過して目立つようになってきたので、ここは覚悟を決めて、今のうちに切除することにしました。



「粉瘤」の手術ができる皮膚科へ

通院したことのある皮膚科で粉瘤の手術を受け付けていたので、そこへ行くことにしました。

診察の結果は、やはり粉瘤でした。

「手術は15分程度の簡単なものですよ」と先生からお話があり、手術前の血液検査(この日は採血のみ)、手術とその後(抜糸までの期間など)についての簡単な説明を受けました。
「初診ですぐに手術するのかな…」と気になっていましたが、この皮膚科では、手術は別の病院から来る先生が担当するとのこと。手術日時が限られていて、当日の手術はありませんでした。



切除手術

実は私、これまでの人生で手術や麻酔の経験はありませんでした。もちろん、抜糸もです。

切除するサイズは小さいものの、手術というのが何とも怖くて怖くて…

ですが、思っていたほど怖くもなく、本当に15分程度で終了する簡単な手術でした。

◆手術室

テレビで見るような手術室を想像してドキドキしていたのですが、「こちらへ…」と通されたのは普通の部屋(処置室)でした。手術台も、病院の診察室でよく見る普通のベッド。

「これからここで手術する」といった大げさな雰囲気は全く無かったので、「あ、本当に簡単な手術なんだ…」と感じました。ちなみに手術は、皮膚科の先生ではなく、手術専門の別の先生が担当でした。

◆局所麻酔

粉瘤の周りに数カ所、麻酔を注射されました。少しチクッとした程度で、そんなに痛みは感じませんでした。想像していたより痛くなかったので、ホッとしました。

麻酔の後、効いているのかを確認するために先生が「先端が尖ったもので触ってみますね」と皮膚をツンツンしたのですが、痛覚どころか触覚もありません。麻酔を打ったそこだけの感覚が全くなくなったので、「麻酔凄い!!」と感動してしまいました。

◆切除・腫瘍の取り出し

麻酔を打つ時点で、顔までシート(血が付くのを防ぐ)を被せられていたので、手術の様子は全くわかりません。カチャカチャと器具を使う音だけが響いていました。助手はおらず、先生お一人での手術です。

手術中の様子

◆縫合

縫合前、止血のためにレーザーらしきもので焼かれました。見えていないので詳しくはわかりませんが…。この時も、痛みは全く感じませんでした。

縫合の際は、少しだけ、周りの皮膚を引っ張られる感覚がしたのですが、やはり痛みは全く無し。

糸を「結んでは切る」を繰り返していたよう(見えていないので推測)なので、「裁縫の縫い合わせ方とは違うのかな…」なんてことを考えていました。


手術終了

「15分程度」と聞いていたとおり、本当にあっという間の手術でした。

手術中はシートで見えませんが、切開や腫瘍の取り出し、縫合など、先生が逐一「今から○○しますね」と教えてくれながらだったので、「今何してるんだろう…あとどれくらいなんだろう…」と不安になることはありませんでした。

手術の後は、皮膚科の先生に今後についての説明を受けました。私の場合、手術したのがデコルテだったので、「濡れなければお風呂OK」とのこと。

それから、鎮痛剤を処方していただきました。小さいとはいえ切開しているので、「麻酔が切れて痛みが出た時のため」とのこと。麻酔が効いているうちは「切った部分は小さいし、大丈夫じゃないかな?」と思っていたのですが…徐々に、じわじわと痛みが…

私は痛みを我慢するのが嫌なので、迷わず鎮痛剤を飲みました。



手術翌日は再び皮膚科へ

この日は傷口が化膿していないかの確認と、傷口の消毒をしていただきました。その後は、抜糸までの期間は自分で消毒とガーゼ交換をしなくてはいけないので、その説明を受けました。



意外と怖くなかった抜糸

抜糸で怖いと思っていたのは、「糸を抜くときに、皮膚がひっぱられたりして痛いんじゃないか…」ということです。

ですが、そんな心配は全く無用でした。手術用の髪のほどの細い糸は、全く痛みなく、するっと抜かれました。

麻酔・手術・抜糸と、全てが思っていたほど大変なものではなかったので、もっと早くに粉瘤のことを調べて、切除すれば良かった…と思いました。



切除に関するまとめ

◆切除に関するスケジュール

簡単な手術でしたが、診察当日には行いませんでした。

私の場合、最初の診察から切除、抜糸後のケアは下記のスケジュールでした。

【初日】診察と血液検査

手術は初めてなので、そういうものなのか分かりませんが…一応、何か異常が無いかを診るための血液検査をしました。(血液検査の結果は後日)

【手術当日】血液検査の結果と手術

血液検査の結果が問題無かったので、そのまま手術となりました。

【手術翌日】診察と消毒

手術当日は執刀医に傷口を消毒してもらい、翌日は皮膚科の先生が化膿していないかなど傷口の具合を確認してから、消毒。

【手術翌々日から】消毒&ガーゼ交換

この日からは1日1回、自分で消毒とガーゼの交換です。傷口を初めて見たときは「本当に切開したんだ…」と不思議な気持ちになりました。

【手術から1週間後】抜糸

傷口が小さいからかもしれませんが、私の場合は1週間で抜糸でした。

【抜糸以降】傷口の保護

消毒とガーゼ交換は、抜糸までの期間でした。

抜糸しても、傷口は完全に塞がってはいません。傷口が広がるとケロイド状の傷跡になってしまうので、テープで皮膚を寄せて留め、綺麗な傷跡になるようにします。

テープは空気を通すタイプなので、貼りっぱなしでもOKとのこと。ガーゼの時と違って、「テープが自然と剥がれてきたら交換(だいたい2〜3日の間隔)」でした。

縫合とテープ保護のイメージ

【手術1ヶ月後】切除腫瘍の検査結果と傷口の確認

腫瘍は「念のため」ということで、病理検査に出されていました。結果はただの腫瘍で、悪性ではありませんでした。傷の塞がり具合も診ていただきましたが、順調のようでした。


【手術から2〜3ヶ月後】

腫瘍の結果を聞きに行った以降の処置は、自宅でテープを交換するのみ。通院もありません。テープで留める期間も「2〜3ヶ月したら終了してOK」ということで、明確に決まってはいないようでした。。私は傷跡が目立たなくなってほしかったので、しっかり3ヶ月、テープ保護をしました。


◆切除に関する費用

手術となると、気になるのがその費用でした。私が行った皮膚科では、事前にネットで見ていた相場とあまり変わらない金額でした。

ちなみにこの手術費、私の行った皮膚科では粉瘤の大きさで決まるようで、実際の金額は手術する先生が決めているとのこと。

最初の診察時、看護士さんに「だいたいどれくらいかかりますか?」と聞いたところ「手術の先生が決めるから当日でないと分からないけど…高くても1万ちょっとくらいではないか?」とのお話でした。ネットで調べた時も、手術費はだいたい1〜2万円だったので、それくらいが相場なのかもしれません。

診察時に、皮膚科の先生が計った私の粉瘤は直径7mmです。手術担当の先生から粉瘤のサイズについてのお話はなかったので、最終的な数値については分かりません。

  • 手術前の血液検査…3,000円ほど
  • 手術費…8,000円ほど(病理検査費も含まれている?)
  • 再診&消毒…400円ほど

◆手術や術後の痛み

  • 手術中…全くなし
  • 手術後…麻酔が切れたらズキズキ
  • その後…1〜2日は「何となく痛い気がする」程度

さすがに傷がついているので、術後は多少痛みを感じました。粉瘤のサイズが小さかった分、切開した部分も小さいため、痛みもそんなにだったのかもしれません。

◆気になる傷跡は

「全く分からない」という訳にはいきませんが…おそらく、人から見たら気にならない程度なのではないでしょうか?

粉瘤切除後の傷跡

切除前に計った粉瘤は7mm、傷跡は14mmです。

傷跡のアップ

粉瘤のできた場所が、「服で隠れる場所ではなかった」、「顔の近くで人からもよく見られる場所だった」ので切除を決心しましたが、これがもし、あまり目立たない場所にできていたら…「手術恐いなぁ…」と、まだ放っておいたかもしれません。

しこりがあって、気になっている方の参考になりましたら幸いです。



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