女性ミニマリストの方々のブログを読んでいると、生理用品「月経カップ」についての記事をちらほら見かけました。気になって調べたところ、かなり画期的な生理用品と分かり…2016年9月、遂に購入、使用してみました。
初めて使い始めてから1年以上が経過し、使い方等に慣れた今では「ぜひおすすめしたい!」と思った商品ですが、購入を考えていた時や初めて使った時は「本当に使えるだろうか…」と不安に思っていました。
そこで、月経カップの購入を考えている方の参考の為に、初めて使ってみた時の様子とその時の率直な感想をご紹介したいと思います。
※こちらの記事は女性向けの内容となっております。
※感触や感覚に関する記述は、あくまで私(げんまい)の個人的な感想です。参考程度にご覧ください。
月経カップとは?
この記事を読まれている方は、すでにどんなモノなのかご存知かもしれませんが、簡単に説明させていただきます。
月経カップはシリコンでできていて、釣り鐘を逆さにしたような形をしています。カップを膣内に挿入し経血を溜め、溜まれば取り出して経血を捨て、繰り返し使用する事ができます。
ナプキンやタンポンに比べて、繰り返し使えるので経済的だったり、換えの生理用品を持ち歩かなくて良いので荷物が減らせるなどの点が、女性ミニマリストの方々の「おすすめのポイント」としてよく挙げられています。
月経カップについて色々調べていて下記のサイトに辿り着いたのですが、漫画で解説されていて非常に分かりやすく、参考になりました。
※別サイトです。
月経カップを使ってみようと思った訳は
これまで私は、ナプキン(ケミカル)とタンポンを併用していました。「基本はタンポンに吸収させて、漏れてしまう分はナプキンで吸収」といった使い方※です。
※「多い日」には「多い日用」のタンポンを使用していても、1〜2時間でナプキンまで漏れてくるくらいの経血量です。
2つの生理用品の換えが必要で、多い日は頻繁に交換するので数も必要となり、生理期間中は大き目のポーチを持ち歩かなくてはいけないのが面倒でした。
また、肌がデリケートな方なので、ナプキンでかぶれてしまう事も度々あって…とにかく生理期間中は憂鬱でした。しかし、ナプキン・タンポン以外の生理用品の存在を知らなかった為、それらを使うしかありませんでした。
不便は感じていましたが、それがもう長い間「当たり前」の事だったので、「生理期間をもっと快適に過ごすにはどうしたら良いのだろう…」と、あえて調べてみた事はありませんでした。そして、たまたま月経カップというモノを知り、色んな方が「とにかく快適」という記事を書かれていたので、「これで生理の憂鬱から開放されるなら…」と、思い切って購入・使用してみる事にしました。
初めての月経カップ
【メーカーとサイズ選び】
月経カップは色々なメーカーのモノがあるようですが、実際に使用された方のブログなどを参考に、私は「スクーンカップ」にしました。「カップがしっかりしている」「アマゾンで購入できる(入手が簡単)」という感想を見たからです。サイズは「1:出産経験のない方」「2:通常の出産を経験の方」と2種類あり、1よりも2の方が大きいサイズになっていました。私は出産経験は無いのですが、自分で「経血量が多いのでは…」と思った為、大きいサイズ(経血が多く溜められる)の「2」の方を購入しました。大は小を兼ねるという事で…。
ちなみにカラーは色々あるですが、どれもちょっと派手に思えたのと「経血の色や状態が分かりやすい」という意見を見たので、無色のものにしました。
※こちらの写真は未使用の「スクーンカップ:サイズ1」(後に追加購入したもの)です。サイズ2は未使用時の写真を撮っていなかったので、参考にサイズ1のものを掲載しています。
【月経カップを使ってみる】
ブログ等でよく書かれていたのですが、「慣れないうちは家にいる時だけ使用してみた方が良い」という事だったので、出かける予定の無い、休日に使ってみました。
①月経カップ(スクーンカップ)の印象
まずは、初めて手にする月経カップの印象につきまして。
・大きさ
正直「え、コレ入れるの?」という大きさでした。(大きい方を注文したので当然ですが…)広がった状態(釣り鐘の形のまま)で装着するモノではありませんが、タンポンに比べてボリュームがあったので、「やっぱり小さい方にしておけば良かったかな…」と、少し心配になってしまいました。
・感触
しっかりとした厚みと弾力がありました。月経カップを装着する際には「折り畳んで」という事なのですが、畳んでもすぐに元の形に戻るくらいの弾力です。
「月経カップは数年単位で繰り返し使える」という情報通り、確かに数年使えそうな感じがしました。価格は¥4,000ほどで安いモノではないのですが、ナプキンとタンポンを買い続けた場合と比べると、非常にコスパが良いと思いました。※
※サイズや材質(固い・柔らかいなど)が合わないと買い直さなくてはいけないので、必ずしもコスパが良いモノとは言い切れませんが。
②月経カップの装着
装着の際はカップを折り畳んで、なるべく小さくして挿入します。折り畳み方もいくつか種類があるようですが、私は折り方が一番簡単そうな「パンチダウン」にしてみました。
こちらのブログでは、色々な折り方を動画付きで紹介されていました。
〈月経カップブログ〉 ※別サイトです。
折り畳んだとしてもタンポンよりも大きいサイズになるので、上手く入るのかどうか…と思っていましたが、ぐいっと押し込んで何とか入ってくれました。
挿入後、畳んでいたカップが広がるのですが、その際に「ポコッ」とした感覚があるとの事でしたが…特にそんな感覚はありませんでした。※
※実はこの時は広がっていなかったようで、時間が経ってから「ポコッ」としました。
月経カップは「痛い」という意見も見かけたので、どのくらいの痛みだろうと思っていましたが、確かに「タンポンより大きい分、装着は多少痛いかも…?」と思った程度で、私の場合は「絶対無理!!」という程でもありませんでした。カップのサイズを大きい方にしたので、「小さい方にしていたら、もっとすんなり入ったかな?」と思いました。
カップは入れてしまうと、「何か入っている」というような違和感(異物感)はありませんでした。※
※うまく挿入できていないと違和感があります。
③カップの取り出し
正直、かなり苦戦しました。装着の時には、カップをそんなに奥に入れていなかったのですが(どこまで入れるのが正解か分からなかったので)、自然と奥へと入っていったようで…。
月経カップには取り出す時につまむ「しっぽ」があります。人によっては「長過ぎて邪魔」といってカットしているようですが、私はとりあえずカットせずにそのまま使ってみました。挿入直後は指で掴めるくらい出ていて、「確かに邪魔かも…」と思ったくらいなのですが、カップを取り出そうとした時には、しっぽのごくわずかな先端しか掴めない状態まで自然に奥へと入って行っていました。指で掴める程も出ていなかったので、爪でつまんで引っ張ってみたのですが、ぴったり密着していて出てくる気配がありません。そして、思いっきり引っ張ったところ、「しっぽ」の先端がちぎれてしまい、ますます掴めなくなってしまいました。
「このままではダメだ…」と思い、一度トイレから出て取り出し方をあれこれ検索。
「しっぽを引っ張るだけでは取り出せない」という事がわかりました。タンポンだと紐を引っ張ればすぐ取り出せますが、シリコン製の月経カップは膣内で広がってピッタリと密着していて、しっぽを引っ張ってもピクリとも動きませんでした。では、どうやって取り出すのかと言うと…
・まず、いきむ
いきむとカップがググッと出てくる感じがします。最初はいきむ感覚が分からなくて、上手く力が入れられなかった(出てくる気配が無かった)のですが、大便をする時の力の入れ方が近く、それで何とか「出てくる」感じがしました。
・しっぽが掴めるくらいに出てくる
全然掴めなかったしっぽが、掴めるくらいに出てきました。しかし、カップが広がった状態の為、しっぽを引っ張るだけでは取り出せませんでした。いきみつつ、しっぽを引っ張ると、少しずつカップが膣口辺りまで下りてきました。しかし、気を抜くと(いきみを止めると)カップが膣の中へすすっと戻ってしまい、またしっぽが掴めなくなる…というのをしばらく繰り返していました。
・膣に指を入れてカップを凹ませながら取り出す
カップの底の部分が膣口の辺りまで下りてきたら、カップの底の部分をつまむ為に、親指と人差し指を少しだけ膣に入れます。そして、カップの底の部分をつまんで、底を凹ませた状態のまま引っ張って、取り出します。凹ます事で隙間ができ、密着状態が緩和されて、取り出しやすくなるようです。
指を膣に入れる為、爪が長いと傷付けてしまうかもしれないので、ネイルはしていない方が良いかもしれません。
挿入の際にはカップをある程度小さく畳めましたが、取り出す際にはどうしてもカップが広がった状態になっています。カップの底を凹ませ少しずつ引っ張り、カップの縁(一番広がっている部分)が膣口付近まで出て来た時に、初めて「痛い」と感じました。装着の時より、はっきりとした痛みです。痛みを我慢しつつ何とか取り出せましたが…この時も、「やっぱり小さい方のサイズにしておけば良かったかも…」と思いました。
一度取り出しを諦めてネット検索した事もあって、取り出すのに30分くらいかかってしまいました。
カップを取り出す時、カップをつまんで変形させるので経血がこぼれるのではないかと心配しましたが、満タンになっていなければ、慎重に取り出せばこぼれる事はありませんでした。ただ、カップも手も経血が付いてしまっているので、溜まった経血はサッと捨て、手もカップも素早く拭いた方が良いと思いました。
④装着・取り出しの際のスタイル(姿勢)
タンポンを装着するのと同じ要領でいけるかな…と思って、洋式トイレに普通に座った状態で、股の間の前から装着しましたが、特に問題ありませんでした。取り出しの際は、とにかくカップが出て来なかったので最初はどうしたものかと悩みましたが、結局装着と同じく普通に座った状態で出来ました。
人によってはやりやすいスタイルがあるかと思いますので、参考までに。
初めて使ってみた感想
想像していた以上に“付けている”感じがしなかったので「これは快適かも」と思ったのと、「使いこなせるかなぁ…」と不安に感じたのが、率直な感想でした。
装着はそうでもなかったのですが、取り出しに結構手間取ってしまったので、外出先でも使えるのかどうか…というのが心配になりました。「試すなら休日に」というのは、本当にその方が良いと思いました。もし、外出先で「取り出せない!」となったら相当焦ってしまっていたと思います。初めてでも上手く使える方もいるかもしれませんが、休日に試してみるのをおすすめします。
また、痛みに関しては、カップのせいなのか、取り出し方の問題なのか…とりあえず、「取り出す時」に感じました。「我慢できない訳ではないけれど…痛い!」といった感じの痛みです。
不安は色々感じましたが、使いこなせればメリットが多いモノなので、「とにかくしばらく頑張って使ってみよう」と思いました。
月経カップを初めて使ってみた時の、私の感想はこんな感じです。
1年以上使ってみた感想や使い方など、また別の記事にまとめたいと思います。
参考になりましたら幸いです。
1年ほど使ってみた感想など↓
月経カップレポ2 「スクーンカップ」を使い始めて1年以上が経過
サイズ違い(サイズ1)を購入した感想などはこちら↓
月経カップレポ3 「スクーンカップ」サイズ違いを使ってみた感想
↓こちらはサイズ2(大きい方)です。
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