現在、愛猫にあげているご飯は、「腎不全用のドライフードをすり潰したもの+白身の魚&ゆで汁」であげています。細かくすり潰したフードに魚のゆで汁を加えて「ペースト状」にしているのですが、腎不全用のウェットフードを食べてくれなかったので、仕方なくこの状態であげています。
ご飯については、下記の記事で詳しく書いています。
食欲が戻ってから徐々に食べる量が増えたのは良いのですが、フードをすり潰すのに乳鉢(薬をすり潰す用なので小さめ)では間に合わず、別の方法(道具)で、一度にたくさんすり潰せないかを考えました。
購入したのは「すり鉢」
調理器具で良いものがあればとは思いましたが、思ったように砕けなかったり刃が傷んだり、お手入れが面倒だったらイヤだな…と思い、シンプルに「すり鉢」を購入してみました。

大きいサイズは邪魔になりそうだったので、小さいサイズにしようかどうしようかと悩みましたが…
乳鉢ですり潰す時に、入れたフードの量が多いと、乳棒を回しているうちにフードが容器から溢れそうになる(底の部分からどんどん上がっていく)ので、すり鉢もきっと同じようになると思い…ここは、「大は小を兼ねる」と大きめのサイズ(7号サイズ※)を選びました。
※販売元(元重製陶所)のHPによると、7号サイズは2〜4人用の調理をするサイズだそうです。
〈すり鉢専門メーカー 元重製陶所〉 ※別サイトです
「すり鉢の選び方」 すり鉢の大きさについて

底の部分には、滑り止めにシリコンゴムが付いています。逆さに写っていますが、丸に「元(元重の元)」と「7(7号サイズ)」というのが底に入っています。
すりこぎの長さは「すり鉢の口径の倍くらいの長さのもの」が良いそうなのですが、店頭には「倍の長さ」のものはありませんでした。仕方ないので、そこにあった一番長いすりこぎを購入しました。

すりこぎの材質はひのきで、長さは約24cmです。すり鉢の口径が21.5cmなので、最適な長さには全然足りませんが…。
すり鉢ですり潰してみる
現在与えているフードは「ロイヤルカナン 腎臓サポート セレクション」です。粒は大きめですが、固さは柔らかめなので、手でも簡単に割る事ができます。

すり潰したフードをふやかして与えている(ボリュームが出る)ので、写真の量でだいたい1日分くらいの量になります。
このフードは二層構造になっていて、粒の外側はカリッと、内側はしっとり柔らかめの食感になっています。しっとりした部分がある為、すり潰していっても「サラサラ」という状態にはなりません。少し水分を含んだような、まとまった粉状になります。別のフードであれば、サラサラになるのかもしれません。

結構細かくなった状態ですが、粉がまとまっています。

「ねっとり」とまではいきませんが、「サラサラ」にはなりません。
乳鉢との比較
すり潰したフードの細かさ
すり鉢でも、思っていたより細かくすり潰す事ができました。乳鉢より細かくならない印象(写真で見比べるとそんなに変わらないかも)ですが、この後ペースト状にするのに、十分な細かさにする事は出来ました。愛猫は、今は自力でご飯を食べられるのでこれで大丈夫ですが、これをシリンジで与えるとなると…乳鉢を使ってもう少し細かくしないと、シリンジが詰まってしまうかもしれません。

すり潰す時間
乳鉢が小さかったという事もありますが、すり鉢を使った方が圧倒的に早く終わりました。乳鉢だと数粒ずつしか入れられないので、1日分をすり潰すのに30分くらいはかかっていたと思いますが、すり鉢だと数分で終わりました。

写っているサイズは違いますが、同じフードを入れています。乳鉢の方が鉢のサイズが小さい事もあり、1回にすり潰せる量が断然少ないです。
使い心地
すり鉢が大きいので、一度にたくさんすり潰せて快適です。また、すり鉢の底の滑り止めで鉢がしっかり止まってくれるので、とても使い易いです。乳鉢は1回にすり潰せる量は少ないし、滑り止めがないのでちゃんと押さえておかないといけないし、ずっと乳棒を回していると疲れるしで、大量にすり潰す作業をするのには向いていませんでした。
すり鉢は良いのですが、すりこぎが…
やはり、すり鉢の大きさに合ったある程度の長さがないと、回し難いです。両手ですりこぎを持って回す(利き手ですりこぎの真ん中あたりを持って回し、反対の手はすりこぎの上の部分に添える)場合、購入したすりこぎでは長さが少し足りません。これが十分な長さだと、もっと回しやすくて、もっとスピーディーにすり潰せるのかもしれません。長さを除けば、手触りが良く、持ちやすい太さで、先端の丸みも回しやすい感じでとても使いやすいです。とりあえず、全く使えない訳ではないので、しばらくは短いすりこぎで頑張ってみます。
お手入れ
すり鉢を購入する時に気になったのが、すり鉢の溝です。乳鉢には溝が無いので洗いやすいのですが、すり鉢の場合、すり潰したフードが溝に入り込んで洗い難そう…と思っていました。

あまりまじまじと見た事はありませんでしたが、すり鉢の溝(「櫛目(くしめ)」と言うそうです)は、とても細かく綺麗なラインが引かれています。
実際使ってみたところ、櫛目に入り込んだフードは持っていた無印良品の「シリコーンジャムスプーン」(または「ミニスプーン」)を使ってある程度掻き出す事ができ、使った後にすぐ洗えば固まってこびりつくようなモノではなかったので、特に洗い難さは感じませんでした。また、櫛目を洗うにはブラシ状のモノの方が洗い易いかもしれませんが、櫛目に沿って洗えばスポンジでも十分キレイに洗えたので、「すり鉢を洗う専用のモノ」は特に購入しなくても大丈夫でした。
下記の記事では、たわしを使ったすり鉢の洗い方などについて詳しく記載されています。
〈すり鉢屋の料理ブログ〉 ※別サイトです。
洗った後は、櫛目の中に洗い流した時の水が多少残ります。すぐまた使う場合は、櫛目に残った水を布巾やキッチンペーパー等で拭かなくてはいけないので面倒ですが、私の場合、2日分ほどの量を一度にすり潰しておくのですぐに使う事もなく、次に使う時までには乾いているので「櫛目まで丁寧に拭きあげる」という手間はありません。
モノは増えてしまったけれど
あまりモノを増やしたくはありませんでしたが、乳鉢に限界を感じたので、今回すり鉢の購入を決めました。乳鉢でちまちまとすり潰していた時は結構時間がかかっていたのでプチストレスでしたが、すり鉢を購入してからはプチストレスが解消さました。また、すり鉢は思っていたより使い勝手が良かった(すりこぎの長さを除いては)ので、便利そうだからと調理器具(電動のミルとか)にしなくて良かったと思いました。
実は、たまに料理で「すりごま」が欲しいと思う時があったのですが、「すり鉢を買うのもなぁ…頻繁に使わないからなぁ…無くて困るモノでもないしなぁ…」と思って購入していませんでした。でも今回、料理以外でも使い道ができた事で、購入しても「頻繁に使わなくて勿体ない」という事が無くなり、また、「すりごまを作りたい」という希望も思いがけず叶えられる事になったので良かったです。
↓私の購入したすり鉢はこちら
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↓購入したすりこぎも「木曽桧」の焼き印があるので、おそらくこれと同じです
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↓こちらなら、すりこぎもセットになっています
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写真を見た感じだと私が購入したすりこぎと同じメーカーのものではありませんが、長さがあるようなので、7号のすり鉢に合ったすりこぎがセットになっているのかもしれません。
猫さんの食いつき等の関係で、ドライフードをすり潰す方法を模索されている方の参考になりましたら幸いです。