皮下点滴の失敗と原因

病院でレクチャーしてもらい、自宅で皮下点滴をするようになってから数ヶ月。たまに、チューブの連結が外れて液が漏れた事以外は、特に失敗する事なく順調に点滴が出来ていたのですが…先日、愛猫が怒る程失敗してしまいました。

ちなみに愛猫の場合の皮下点滴は、下記のような連結で行っています。

輸液パック→JMS輸液セット(点滴筒・クランプ付きチューブ)→エクステンションチューブ(三方活栓付き)&シリンジ→翼状針(21G)

シリンジで輸液パックから輸液を吸い上げ、皮下にどんどん入れていくやり方になります。使用しているシリンジは20mlですが、25mlまで目盛りがあります。愛猫は1日200mlの点滴なので、25ml×8回分を入れています。シリンジで輸液を入れる為、点滴が落ちるスピードは関係ないので、点滴をしている時間は(上手く行けば)2分程度です。

初めて皮下点滴した時の記事はこちら↓

猫の腎不全闘病記5 初めての皮下点滴


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愛猫が怒るほど失敗

これまで、怖がりながらも大人しく皮下点滴を受けてくれていた愛猫。先日、針がなかなか上手く刺せなかったので少し浅めに(針を根元まで入れずに)、ちょっと強引に輸液を入れ始めたところ、不機嫌な感じで「ニャーッ」と鳴き、こちらに噛み付いてきそうになりました。普段でも滅多に怒る事のない愛猫が、ここまで怒るとは…。

さすがにこのまま続けたら、愛猫が二度と点滴をさせてくれなくなりそうだったので、途中ではありましたが、それ以上点滴するのを止めました。



失敗の原因

以前は、痩せて薄くなっていた皮膚だったので、「すーっ」という感じで割とすんなり針を刺せたのですが、食欲が戻り、体重も増えてきて皮膚の弾力が戻ってきた最近は、以前と同じように刺したつもりでも針が刺さっていない事が増えました。針を刺すのは未だに怖く、すんなり刺さらないと、それ以上深く刺す事がなかなかできません。

そして先日の血液検査の時に、先生に点滴の時に針が刺さりにくい事について話を聞いてみました。確かに、体重が増えて皮膚に弾力が出てくると針が刺さりにくくなってくる事はあるそうです。そして、針を浅く刺していた事で失敗していた事がはっきりしました。



皮下と皮内

皮下点滴のレクチャーを受けた時、「皮膚の下に筋肉があって、そこに針が刺さるとかなり痛い」という説明を受けました。毎回、筋肉に刺してしまわないように気をつけながら針を刺していましたが、最近は刺さりにくい事もあって、針の半分ほどしか刺さずに点滴する事がしばしばありました。筋肉に刺さってしまうよりは、浅めに刺している方が失敗も無いだろう…と思っていました。

ところが先生の話によると、皮下組織(本来針を刺す層)と皮膚(表面の層)の間に薄い層(真皮)があり、そこに針を刺して輸液を入れると空間が無い為に液でパンパンになってしまい、違和感(または痛み)を感じてしまうそうなのです。

皮下点滴で針を刺す角度の比較
皮下点滴が上手く行っている時と失敗している時の違い

そういえばいつもはスムーズにシリンジから輸液を入れれたのに、たまにシリンジが押しにくい(なかなか輸液が入っていかない)事がありました。そういう時は、真皮に輸液を入れてしまっていたのだと思います。先生が言うには、真皮に輸液を入れている時は、皮膚の盛り上がりがあまりないそうです。確かに、輸液がスムーズに入っている時はすぐに「ぷくーっ」と皮膚が盛り上がりますが、入れにくかった時は盛り上がりが鈍かった気がしました。



針の刺し方を再確認

数ヶ月皮下点滴をやっていますが、最初に教えてもらったけど忘れていた事や、レクチャーの時にはそんなに細かい話がなかったので、改めて先生に色々確認・教えてもらいました。

◆針を刺す位置

レクチャーで「皮膚が伸びる所ならどこでも大丈夫」と言われていて、私は「皮膚がよく伸びる」と教えてもらった首の後ろ辺りから背中の1/3くらいまでの間(8の字型のハーネスを付けている辺り)で刺しています。

針が刺さりにくくなった話の中で先生が、「脂肪が付いてくると、特に首の辺りは脂肪が付いて皮膚に厚みが出やすいので、刺さりにくいかも」と言っていました。また、首の辺りに輸液が入った場合、時間が経つと輸液が足の付け根あたりに移動してきますが、それによって猫さんが歩きにくく感じる事もあるようです。

◆針を刺す時

皮膚が厚くなってきた最近では、思っているよりも刺さないと、弾力で刺さっていない(刺さっていてもほんの先端だけ)事が多いです。「プスッ」という感覚があるまで刺さないと、先端で皮膚を押しているだけになっています。「鶏肉に刺す感覚に似ている」と教えてもらった事がありますが、確かにそんな感覚です。

刺し始めに、皮膚が何度もビクビクッとする事があり、そういう時は何か痛みを感じている(痛点?)かもしれないので、針を消毒してから刺す場所を変えています。また、輸液を入れ始めの時もビクビクッとする事があります。先生が「輸液の入れ始めは、違和感を感じて皮膚がビクビクする事がある」と言っていましたが、針が根元まで刺さっていない場合は真皮に輸液を入れている事で違和感を感じてビクビクなっている場合があります。その時は、針をしっかり根元まで入れてから、改めて輸液を入れるようにしています。

◆針を刺す角度

レクチャーで「30度くらい」と言われていましたが…やっているうちに、そのあたりの事を忘れてしまっていました。 皮膚に対して30度って、なかなか分かりにくいですが…レクチャーの時に、「針の下に指1本入るくらいの角度」と教えてもらいました。

針は根元までしっかり刺さないと皮下に届かず、真皮に輸液を入れる事になってしまいますが、針を根元まで入れたとしても角度が浅い(水平に近い)と結局真皮にしか刺さっていない事になり、針を立て過ぎると筋肉に到達してしまうので、角度も重要です。



最近の皮下点滴

ネットでも皮下点滴のコツなどを調べて、なるべく失敗しないように気をつけていますが、「これで完璧」という程まだ上手にはできません。とりあえず、愛猫が怒ったほどの失敗は、先日以降はしていませんが…。

ネットで見かけた情報ですが、針が刺さっても根元まで入れにくい場合は、輸液を少し入れてみる事で空間が出来て、針が入りやすくなるそうです。

〈福岡ハンドメイド&ネコ雑貨のお店 のろぺこ嫁ブログ〉 ※別サイトです

針がうまく刺さらない・・(涙)

ただ、シリンジが押せない場合は真皮に刺さっているという事になるので、輸液は入れずに、全神経を針先に集中し、そ〜っと押して根元まで刺すようにしています。刺さりにくいので押すのが怖いのですが、ある程度針が入ると、針の先端に抵抗を感じなくなり(皮下組織に到達したから?)、すっと根元まで刺す事ができます。

針が根元まで入ったら、シリンジがスムーズに押せて輸液をどんどん入れる事ができます。ただ、「シリンジが押せない訳ではないけど、少し押しにくい」という時もあり、そういう時は真皮に近い場所に刺さっているのかもしれません。愛猫も、怒りはしませんが、点滴中は針が刺さっている所を気にして、点滴の後はしきりに舐めています。

通院や病院での待ち時間などの愛猫の負担(&費用)を考えて自宅点滴にしましたが、なかなか上手く行かないものですね…。愛猫がリラックスして点滴を受けられるくらい、何とか上手にできるようになりたいです。

布団の上でくつろぐ愛猫

全体にふっくらしてきた愛猫。最近は寒いせいか、よく膝の上に乗ってきます。


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