強制給餌で試してみたロイヤルカナン「高栄養パウダー」

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腎不全になってから、愛猫の食欲はなかなか戻りません。強制給餌は、米粒ほどの量で少しずつ口に入れていますが、歯周病の悪化もあって、食べるのを嫌がるので度々中断する事も。一日分をトータルしても、大さじ1杯程度(20mlのシリンジ1本分未満)しか食べていないくらいです。そんな状態か続いており、先日の検診時には体重が2.9kgになってしまいました。元々は4.6kgくらいあったのですが(そんなに重いと感じた事はありませんでしたが)、最近は本当に細く、軽くなってしまいました。先生からは「腎臓に配慮されていないものでも良いので、できるだけ高カロリーな食事を」と言われました。

そこで、ペットショップで見かけた「高栄養食」を試してみる事にしました。


ロイヤルカナン 療法食 高栄養パウダー 犬猫用

ロイヤルカナン 療法食 高栄養パウダー 犬猫用

商品説明

疾患回復期や手術後などの栄養要求量が増加している場合、また食欲不振や採食困難などによりチューブフィーディングが必要な犬と猫に給与することを目的と して、特別に調製された食事療法食(流動食)です。この食事は消化性の高い原材料を使用し、カロリー含有量を高め、各栄養素を強化しています。

パウダーをお湯で溶かして与えるタイプです。同じような高栄養食で「クリティカル リキッド」という液体状の商品があったのですが、そちらは開封すると賞味期限が48時間以内で、今の愛猫には2日で完食するにはちょっと量が多く感じたので、こちらのパウダーにしました。パウダーの場合は溶かしてから12時間以内が賞味期限ですが、必要な分だけ溶かして与えられるので、無駄がありません。また、パウダーを溶かす際に濃度が調整できるので、自分で食べれる場合は薄くても良いですし、強制給餌の場合は濃いめに溶かす事ができます。

ロイヤルカナン 療法食 高栄養パウダー 犬猫用の粉末

粉ミルクのような白色かと思っていましたが、薄茶色のパウダーでした。何となく、豆乳に似た甘い香りがします。※あくまで個人の感想です。

ロイヤルカナン 療法食 高栄養パウダー 犬猫用をお湯で溶かしたところ

商品説明としては「1袋(50g)に対して150mlのお湯で溶かして200ml分の流動食にする」とありますが、愛猫はまだ十分な量が食べられないので、パウダーとお湯の量は適当です。1日で食べられる程度の量のお湯に対して、適度にとろみがつくまで(すくい上げると「ぽたぁ〜」っと垂れる程度)パウダーを加えて流動食を作っています。

愛猫は、まだ自分から食べに行く事はしないので、これが好みの味なのかどうかは分かりませんが、強制給餌は嫌がらず食べてくれています。

※Amazonで販売していましたが、取り扱いが終了してしまったようです。


強制給餌のやり方を少し変えてみる

これまでは、下記のようにしていました。

  • あげる分のみのフードをすり潰して、軽くレンチン(匂いで食欲をそそるように)
  • 1時間ごとなど、間隔を空けて
  • あげる分を食べきるまでは、何とか強制給餌する

以前の強制給餌について書いた記事はこちら↓

猫の腎不全闘病記7 強制給餌のあれこれ

猫の腎不全闘病記10 強制給餌と投薬

家事などをやりだすと強制給餌ができない時間帯があったり、あげる時の手間(準備〜レンチン)などもあり、強制給餌する回数がそれほど多いとは言えませんでした。そこで、下記のように変更してみる事にしました。

  • まとまった量をシリンジに入れて準備
  • 時間は決めず、隙間時間でも強制給餌(米粒ひとつぶ程度でも)
  • 嫌がったら(シャリシャリしたら)すぐ止めて、少ししたらまたあげてみる
  • 残ったペーストはシリンジに入ったまま、冷蔵庫へ
  • レンチンはしない(シリンジに入れたままなので)

とにかく、回数を増やしてみる事にしました。

今までだと、「(シリンジに入れた)この分はあげきらなきゃ…」と、少々強引にあげていた事もあり、愛猫の調子が良くない(よっぽど食べたくなかった)時だと、せっかく30分近くかけてあげた分をすぐに嘔吐してしまって「せっかく時間をかけて、苦労してあげたのに…」と、かなり凹んだりする事がありました。しかし、ひとくち、ふたくち程度であれば、そう嘔吐する事もありませんし、家事の合間でも「今、ひとくちだけならあげられる」と思って動く事ができます。時間も短く、嫌がる前に止めるので、今はアニマルネッカーも付ていません。

冷蔵庫に入れるので、冷たくなって味は美味しくないかもしれませんが…。「ちりも積もれば…」なので、「とにかく、ひとくちでも多く」という気持ちであげています。

ただ、この変更ですぐに体重が戻る(増える)事はないと思っています。食欲が出ない以上、食べられる量に限度はありますが、できるだけ、今以上に体重が減ってしまわないように、何とかできれば…と思っています。

ちなみに…シリンジの先端を変更した際に付けたクリップですが、ちょっとしたスタンド代わりになる事に気が付きました。

シリンジの先にクリップを付けたところ

クリップ無しでも先端が接地する事はないのですが…

シリンジの先端

何かの拍子に着いてしまいそうです。

クリップ有りだと…

シリンジの先端に付けたクリップのアップ

先端がしっかり浮いています。

今までは、先端が接地しないように容器の上に置いたりしていましたが、これでわざわざ容器の上に置かなくて良くなりました。先端を浮かせられるので、冷蔵庫にも、この状態で入れています。



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