「台風21号」による停電から復旧まで

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「台風21号」の直撃を受け、2018年9月4日午後2時頃に停電。それから1日以上にわたって停電が続きました。

災害に備えて防災グッズの準備はしていましたが「停電したらどうするのか」について考えていなかったことに、この時初めて気がつきました。

停電するとどんな感じなのか、この記事が停電時の対策・対処の参考になりましたら幸いです。

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【初めて停電を経験「2018年 台風21号」】

台風前日〜台風当日の夜までについて書いています。台風が直撃したときの様子や危険に感じたこと、停電のまま夜を迎えたところまでの内容です。

【役立った明かりなど、停電についてのあれこれ】

停電時、私がどのように過ごしたのかについて書いています。懐中電灯を始めとした照明器具の紹介、明るくするための工夫などが主な内容です。

【初めて停電を経験「2018年 台風21号」】の続き



台風翌日(9/5) 午前中

◆まだ、停電継続中

朝6時ごろ、薄暗い中でシャワーを浴びました。

停電がいつまで続くのか分からないので、シャワーの勢いはいつもより控えめに。停電でドライヤーが使えないため、髪を洗うのは控えました。

この日私は会社の健康診断のため、たまたま休みを取っていました。

旦那さんは普通に出勤だったのですが、午前中だけ休みを取りました。旦那さんの実家(大阪)は停電していないそうなので、家にあるモバイルバッテリーをかき集めて、実家で充電してきてくれることに。

◆健康診断のため、大阪(梅田)

スマホの電池消費を抑えるため、9/4の夕方以降はあまり情報集めをしていませんでした。ですので、健康診断を受ける病院付近(大阪の梅田付近)がどういう状態かもわからず。「停電してたら健康診断受けられないな…」と心配しつつ、とりあえず病院へ。

電車に乗って病院へ向かう途中、車窓からは色んなものが倒れたり落ちたり、壊れたりしているのが見えました。

◆梅田はいつもと変わらない風景だった

駅に着き、病院へ向かっていると、お店の看板が壊れていたりビルの垂れ幕が剥がれていたりと「台風の爪痕」をちらほら見かけました。

それ以外の街の様子は、いつも通りのにぎやかさ。病院も普通に営業していて、健康診断も普通に受けられました。

健診後は電池を確保するため「ヨドバシカメラ梅田」へ。大きいお店だし、店頭にたくさん在庫を積んでいるし(イメージです)、梅田あたりが停電していないのなら電池を買いに来ている人も少ないはず…

と思ったら、意外と電池を買いに来ている人がいました。

始めは電池売り場に私だけだったのが、気が付くと少しずつ人が増えていて、みんな次々電池を手に取っていきました。「私と同じく、停電地域から来た人たちかな?」と思ったのですが、「今停電になっていなくても、防災対策として買いに来た人たちなのかもしれない」ということに後から気がつきました。

電池を買ったあと、停電がまだ続くことも考えてモバイルバッテリーや、懐中電灯以外の照明機器を見てみようと売り場をウロウロしましたが、いずれの売り場もたくさんの人が来ていました。

このときは一旦冷静になって「今あるもので何とかなりそう」と思い、何も追加購入しませんでした。



台風翌日(9/5) 午後

◆前日と違って暑い

前日は停電でクーラーが止まっても何とか過ごせるくらいの気温でしたが、この日は「暑い」と感じるくらい気温が上がりました。

健康診断で朝から飲まず食わず。暑くなってきたこともあって、冷たい飲み物が欲しくなりました。

家の近所にある自動販売機で飲み物を買おうと千円札を入れようとしたら、なかなか入らず…。

「あ、そっか…停電してるんだった…」

梅田がいつもと変わらない様子だったので、我が家とその周辺が停電していたことをすっかり忘れていました。

◆充電・電池の心配解消

家に帰ってしばらくすると、実家でモバイルバッテリーの充電を終わらせた旦那さんが帰ってきました。モバイルバッテリーは二人合わせて3つ。それがフル充電されていれば、1〜2日は乗り切れます。

他にも充電式の電池なども充電してきてくれたので、懐中電灯の電池が切れたときに使えます。「ヨドバシカメラ」で電池を多めに購入していましたが、いつ停電が解消するか分からなかったので、予備が多いことで「足りなくなったらどうしよう」という不安が無くなりました。

旦那さんはさらに、おにぎりや菓子パンなども大量に買って来てくれました。

大量の菓子パン

近所では売り切れてしまっていますが、停電していない地域まで行くと普通に売られていたそうです。



台風翌日(9/5) 夕方

◆復旧にメド

スマホを少しだけ充電して、Twitterで再び停電の復旧状態を見ていました。

どうやら関西電力社長の会見があったようで、「本日(9/5)より3日をメドに大部分を復旧したい」と語っていたようです。

「遅くても9/7には復旧するのか…」

長ければあと2日かかるということが分かって、私は「それじゃ、あと2日頑張るぞ!」という気持ちになりました。

それまではいつまで停電が続くのか分からなかったので、何をどれくらい準備(対策)すれば良いのか、どれくらいの期間耐えれば良いのか分からず、ぼんやりとした不安を感じていました。

あくまで予定とはいえ先が見えたことで、これからは「そこまで頑張るにはどうするか」だけを考えれば良くなり、気持ちがフッと軽くなったのを感じました。

先が見えるということが、こんなに気持ちを前向きにしてくれるとは…。

◆暗い中での夕食準備

時々ブレーカーを上げてみるものの、電気はつきませんでした。

停電から丸1日以上が経過して、そろそろ冷蔵庫の中身が心配になってきました。

冷凍庫はまだ大丈夫かもしれませんが、冷蔵庫はさすがに温度が上がってそうです。この日は冷蔵庫にある食材を使って、夕食を作ることにしました。翌日も停電が続けば、さすがに冷蔵庫内の食材は持たないだろう…ということで、少しでも廃棄する食材を減らすためです。

懐中電灯をつけても、手元がはっきりしないくらい薄暗い中で夕食準備。計量スプーンで調味料を計ってもよく見えないので、適当な味付けになってしまいました。



台風翌日(9/5) 夜

◆蒸し暑い夜

夜になっても暑いままでした。窓を開けていても風は入ってきません。

せめてサーキュレーターで空気を流せれば…と思いましたが、電気で動くものなので使えません。

旦那さんがふと、会社からもらってきたUSBで動く卓上ファンがあったことを思い出しました。これならモバイルバッテリーで動かすことができます。

卓上ファン

フル充電のモバイルバッテリーで、どれくらいの時間動くのかわかりません。卓上ファンは、サイズは小さいし首振りもしません。それでも、とにかく少しでも涼しくなりたかったので「無いよりマシ」と動かすことにしました。

卓上ファンは、この日の暑さでは本当に「無いよりマシ」でしたが、自動で風が起こるありがたさは十分に感じることができました。

◆「停電」という状況の感じ方

停電も2日目になると、私の場合「暗さ」に関しては意外と慣れることができました。

私はそう感じていたのですが、旦那さんから「部屋が暗いと気分が落ち込む」という話しがありました。

台風当日の夜、家に非常食があったのにそれを食べなかったのは「気分が少し落ち込んでいて、気分転換に外に出たかったから」ということだったのです。

私はというと、不便は感じていましたが「これは地震と違って台風被害による停電。移動可能な距離には電気が使えるところがあって真っ暗闇ではないし、そんなに心配する状況ではない。」と、そんなに落ち込んではいませんでした。

また「この体験をブログの記事にして、防災対策の参考にしてもらえれば…」と考えていたのも、落ち込まなかった理由のひとつです。

自分が落ち込んでいなかったので、旦那さんが「実は少し落ち込んでいた」ということに気付いていませんでした…。

もしこれが、病気の家族や赤ちゃん、小さい子供が一緒の状況だったら…なかなか復旧しない停電に苛立ち、私も落ち込んでいたかもしれません。

家も家族(&猫たち)もみんな無事だけど、停電で不便な状況にある…家を失うほどの被害でなかったとしても、心構えなくそういう状況になってしまったら、自分も含めて「気持ちが不安定になることもある」ということを覚えておかなくてはいけないと感じました。

◆ついに、停電解消

食事が終わり、懐中電灯と卓上ファンをつけながら、食器を洗っている時でした。暑くて開けていた窓から、さっきまで暗かった隣の家に電気が付いているのが見えました。

「もしかして…」とブレーカーを上げてみると…真っ暗だった部屋が一気に明るくなりました。

時刻は午後10時ごろ。ついに停電が解消したのです。

暗さに慣れていた目には、蛍光灯の明かりは「まぶしい!」と感じるほど、強い光でした。

停電によって目が暗さに慣れつつあったので、この明るさの違いは同じ部屋の中なのに「別世界」のように感じられました。

停電が解消したので、早速クーラーのスイッチをオン。

「今夜は暑くて寝苦しくなりそう…」と思っていたので、クーラーが使えるのは本当に嬉しく、関西電力をはじめ復旧作業に尽力してくださった方々には、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

※ちなみに、会社の上司(大阪在住)の家でも停電していて、復旧したのはこの2日後とのことでした…。



丸1日以上に渡る停電を経験して

電気が復旧して、心の底から「電気を当たり前に使えるありがたさ」を感じました。

初めて丸1日以上に渡る停電を経験して、感じたことをまとめてみました。

◆停電になった時期が真夏や真冬で無かったので、何とか耐えることができた

台風翌日は暑くなったとはいえ、猛暑日が続いていたころに比べたら格段にマシな暑さです。暑いのも辛いし、寒いのも辛い…。

台風当日〜翌日の間が、エアコン無しで何とか耐えられる(台風翌日はギリギリでしたが)気温だったのは本当に幸いでした。ただし高齢の方や小さな子供にとっては、それでも厳しい状況だったかもしれません。元気な大人二人だったから、何とか耐えられたのだと思いました。

◆電気の使える場所(地域)もあったため、悲観的にならなかった

今回経験したのは台風の影響による停電なので、地震の時と違って「広範囲にわたって完全に停電」ではありませんでした。

移動可能な範囲に「電気が使える地域がある」ということは、自分がいるところは不便な状況でも「そこへ行けば何とかなる」ということなので、必要以上にあれこれ不安に思いませんでした。

停電の時間が長くなるにつれ、よく考えたら「あれどうしよう?これは…?」と思うことももちろん出てきましたが、一番最初に悲観的にならなかったので、その後の過ごし方も「何とかなる」と思えたのです。

◆思い立った時に、すぐ準備しておくことの大切さ

6月の「大阪北部地震」の直後、旦那さんが「懐中電灯を買い足そう」と言いました。避難袋のセットに入っていた「手回し充電ライト(ラジオと携帯の充電機能付き)」が、地震後に確認すると使えなくなっていた(回しても充電しなくなっていた)からです。

手回し充電ライト

「東日本大震災」後に購入し、そのあとに定期点検もせず、「持っていることに安心」してしまっていました。(しかもこのライト、スマホの充電端子が付属していない古いタイプのものでした)

懐中電灯の買い足しは余震に備えてのことだったのですが、今回の台風で思いがけず「買っておいて良かった」ということになりました。

もしこれが「まぁ、余震は大丈夫やろ」と何も行動していなかったら、今回の台風で「いざという時のために、懐中電灯くらい買っておけば良かった…」となっていたかもしれません。

災害はいつ見舞われるか本当にわからないので、思い立った時に準備しておくべきなのだと実感しました。

台風や停電になった時の様子など細かく書いたので、記事が長くなってしまいました。

私が経験した「台風が来ると何が危険なのか」「停電するとどんな感じなのか」を読んでいただくことで、「自分がその状況になった時に、何をどうすべきなのか」を考える参考になればと思っております。



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