毎年、年賀状を書く度に「綺麗な字が書けたらな…」と思っていました。
思ってはいましたが、「毎日字の練習をする時間を作るのが難しい…」と、忙しさを理由になかなか取り組む事が出来ずにいました。しかし、一念発起して字を練習する時間を確保。ようやく、美文字を目指して動き始める事ができました。
私なりに、どんな風に練習しているのかをご紹介したいと思います。
※あくまで私(げんまい)のこれまでの経験や、自分にとってやりやすい(続けやすい)方法を考えた結果を参考までにご紹介しているので、下記の練習方法で「必ず美文字になる」という訳ではありません。
目指す美文字(お手本・練習帳)を探す
本屋で、実際にペン字・筆ペン字の練習帳をいくつか見てみました。書かれている「字を美しく書くポイント」(ペンの持ち方や姿勢、字の書き方)はだいたいどれも同じなのですが、著者によって、細かい部分で字の形(流れ・バランス)が違っていました。練習帳の字はどれも美文字ですが、その中で私が特に「こんな字が書ける様になりたい!」と思った練習帳を買いました。
私が購入した練習帳はこの2冊です。
【30日できれいな字が書ける ペン字練習帳】
中塚 翠涛 著
【30日できれいな字が書ける 筆ペン字練習帳】
中塚 翠涛 著
2冊とも同じ著者のものです。この先生の字がとても気に入ったので、ペン字・筆ペン字両方あって良かったです。
どちらも「30日できれいな字が書ける」とありますが、私は元々「短期間で美文字になるぞ!」とは思っていないので(美文字のおばあちゃんになる事を目指しているので)、本のプログラム通り(1日目は何ページといった具合)には練習していません。ですので、「本当に30日できれいに書けるようになるか」については分かりません…。
練習法「ひたすらトレースする」
練習帳は、実際に書き込んで練習出来る様になっていますが…私は今はそのように練習していません。(初めは書き込んで練習していましたが…)
「トレーシングペーパー」をお手本の上に乗せ、「ひたすらトレース(なぞる)」をしています。
トレーシングペーパーは製図用のちゃんとしたものではなく、100均で売っているものを使っています。ただ字をトレースするだけなので、お手本の字が透けて見えれば何でも良いです。
なぜトレースしているのか
昔、好きなイラストに紙(ただの白紙)を乗せて、ひたすらトレースしていた事がありました。その後、トレースしなくても段々とイラストが描けるようになっていきました。「こんなイラストが描きたい」という気持ちからトレースをしていましたが、トレースによってイラストを描く為の土台作りが出来たのではないかと、今では思っています。そんな経験から、字の練習にも「ひたすらトレース」を取り入れてみる事にしました。
トレースしているうちに道具に慣れる
字を練習する以前に、まずは筆ペンに慣れなくてはいけませんでした。
筆ペンは、ペンに比べて線の強弱がはっきりしていますが、まず筆ペンの持ち方が正しくないと(垂直に持っていないと)お手本と同じ強弱のある線は引けません。初めのうちは、ついペンと同じように斜めに持ってしまって、トレースしてもお手本と同じ線を引く事は出来ませんでした。ですが、お手本と同じ線を引こうとしていくうちに垂直に持てるようになっていき※、また、どれくらい筆を押さえるとどれくらいの太さの線になるとか、どこで力を抜くとどれくらいの「はらい」になるのか…トレースを繰り返していく中でその辺りの力加減も徐々に分かってきて、筆ペンという道具に慣れていきました。
※私の場合、「筆ペンを垂直に持つ」と意識しながら書くより、トレースするうちに「垂直に持った方が同じ線が引ける」と分かってからの方が、垂直に持つ事が出来ました。
筆ペンに慣れてから、ようやくお手本に近い線が引ける様になってきました。
トレースで書き方のパターンを覚える
字の練習を始めた頃は、お手本を見ながら練習をしていました。ですが、どうしても自分の字のクセが出てしまったり、お手本の字の形を見すぎて書いている字のバランスがおかしくなってしまったり…お手本のような字はなかなか書けませんでした。
練習法を「ひたすらトレース」に変えてからは、書き方のパターン(線の強弱、運び、流れ、バランス等)が分かってきました。これは「道具に慣れる」と同じ事ですが、「こういう字(線)は、こうやって書くんだ」というデータが、自分の中で蓄積されていくような感じです。
練習帳にあるお手本の字や例文には限りがあるので、お手本が無い字は、今は全く書けません。著者によって書き方は多少違う(クセみたいなもの)と思うので、この練習帳の字の書き方が全てではないと思いますが…とりあえず、書き方のパターンが分かってくると、最終的にはお手本に無い字も書ける様になる…と思っています。
トレースで「美文字が書けている」気分を味わう
練習を始めてすぐに美文字が書ける様には…私の場合は、なかなかなりませんでした。練習を始める前に比べたら、今は少しはきれいになっているかもしれませんが、「美文字」にはまだまだです。「書いても書いても、すぐには上手くならない…」と思うとモチベーションが下がりますが、トレースしていると、なぞった字ではありますが一応自分で書いているので、「美文字が書けている」気分になります。
お手本を見ながらだと、お手本の字と少しでもバランスが違ってしまえば「失敗」に見えます。トレースの場合は、線が多少ズレたり曲がったりする事があっても、手本を見ながら書くよりもバランスの取れた字になるので、あまり「失敗」というように見えません。
練習帳に書き込んでいる字はまだトレースでの練習をしていない時のものなので、筆ペンにも慣れておらず、かなりぎこちない字になっています。トレースの字は、現在の字(トレースを始めて約3ヶ月)です。
実際はまだそんなに上手く書ける様になっていなくても、「美文字が書けている」気分になれば、練習に対してのモチベーションが下がる事はありません。気分よく練習できるので、「まだまだ練習したい!」と、楽しく続ける事ができます。
お手本の字が頭ではっきりと思い浮かぶまでトレース(予定)
いつまでトレースで練習をするのかというと…お手本が無くても書きたい字が思い浮かべられるくらいまでは、トレースしようと思っています。
イラストを描いていた時の事なのですが、ある程度イラストが描ける様になった頃は、白紙の上に「描こうとしているイメージ」がうっすら見えていました。シャーペンでイラストの下描きしている時は、そのイメージをなぞっている感覚でした。描こうとしているイメージがはっきりしているから、スラスラと紙の上に描き起こす事が出来ますが、うろ覚えのキャラクターや動物等は(うろ覚えと言っているくらいなので)イメージが曖昧なので描けません。何も無いと描けませんが、ある程度絵が描けるスキルがあるので、参考となるものを見ながらであれば描く事は可能でした。
字もイラストを描く時と同じで、書きたい字をはっきりと思い浮かぶ事ができれば、実際にその字を書く事が出来るのではないかと思っています。その後なら、お手本を見ながら「ここはこうした方が、お手本みたいに書ける」と、すぐに補正していけるのではないかと思っています。
美文字練習時間の確保
美文字を練習する上で、一番難しかったのは練習時間の確保でした。
実は以前(結婚する前の実家暮らしの時)、会社の通信講座で「ペン字講座」を受講した事がありました。通信講座はどれも「1日20分ずつ」の練習(または勉強)スケジュールになっているのですが、その「1日20分」すら、毎日続ける事ができませんでした。(最終的には何とか修了できましたが…)
購入した練習帳で、早起きして練習していた時期もありましたが…早寝はしていなかったので、結局朝眠たくて続ける事ができませんでした。(起きる事は出来ても、練習しているとウトウトしてくる)
字の練習は机に向かわないと出来ません。家事と腎不全の愛猫のお世話…家ではゆっくりと机に向かって練習する時間が取れず、「やりたいけど出来ない」という状態が続きました。
そこで考えたのは、「昼休憩を使って練習する※」事でした。
※会社のデスクを使うので、一応上司に聞いてみて許可はもらいました。
昼休憩なら毎日決まった時間を確保でき、自分のデスクがあるので練習する場所もあります。素早くご飯を済ませれば(ご飯もデスク)、1日30〜40分程度は練習出来ます。昼休憩を活用するようになってからは、毎日ちゃんと練習出来る様になったので、以前練習していた時よりもぐっと早く、筆ペンに慣れたように感じました。
本当はペン字の練習も平行してやりたいのですが、昼休憩の時間で2つも練習するには短かったので、今は筆ペン字を集中して練習しています。
新しい「美文字」との出会い
通勤中(電車通勤)は「Pinterest(ピンタレスト)」というアプリで仕事に活かせそうなデザインや、収納のアイデア等をぼんやりと眺めているのですが、そこで時々表示される「美文字で書かれた名言」の写真がありました。購入した練習帳の先生の美文字以来の、「こんな字になりたい!」と思った美文字です。
調べてみると、その美文字を書いているのはカタダマチコさんという方で、インスタで美文字をアップしたのをきっかけに、本も出されているという事で…
早速本屋へ行って、買ってまいりました。
こちらの本は、練習帳も付いていますが、どちらかというと参考書のような本で、美文字を目指すのにとても勉強になりました。
どんな感じの本なのか、感想をまとめて、また別記事でご紹介したいと思います。
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【美文字を目指して】「30日できれいな字が書ける練習帳」と「ほめられ文字LESSON」レビュー
私が購入・練習中の本はこちらの2冊です↓
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