「30日できれいな字が書ける練習帳」と「好かれる大人のほめられ文字LESSON」レビュー

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美文字を目指して毎日練習するようになって、約3ヶ月が経過しました。

最近、美文字をインスタにアップされているカタダマチコさんの著書「好かれる大人のほめられ文字LESSON」を購入したので、今練習に使っている「30日できれいな字が書けるペン字(&筆ペン字)練習帳」(中村翠涛 著)と内容を比較しながらご紹介したいと思います。

※下記のレビュー内容は、私(げんまい)の個人的な感想です。参考程度にお読みください。

私が使用している練習帳と練習法についての記事はこちら↓

美文字になりたい!使っている練習帳と独自の練習法

30日できれいな字がかけるペン字&筆ペン字練習帳

30日できれいな字がかけるペン字&筆ペン字練習帳
  • 本のサイズ:タテ260mm×ヨコ210mm
  • 「練習帳」なので書き込みが中心
  • 美文字のコツは「ゆっくり、丁寧に書く事」
  • 地名や名前、手紙の例文や宛名の書き方など実用的な見本&練習あり
  • 練習に入る前に「姿勢」「ペンの持ち方」「線の書き方を練習」
  • 「30日」で練習が終わるように、1日見開き(2ページ)の練習プログラム
  • 本の仕様がホッチキス留めなので、書き込む際に開きやすい

色んな練習帳を隅々まで比較した訳ではありませんが、内容としては他の練習帳と、だいたい同じではないかと思います。

ペン字練習帳

ひらがな・カタカナは五十音順に、漢字は「点」や「はらい」など細かい部分から「部首」、それぞれの字の書き方(バランスの取り方など)を詳しく解説しています。

少しだけですが、筆ペンの練習ページもあります。

筆ペン字練習帳

筆ペン字は、ペン字に比べて使う場面が限られていて(のし袋や芳名帳、宛名など)、主に漢字を使う事が多いからか、ひらがな・カタカナの練習(五十音)はありません。文章系のお手本に含まれている程度のひらがなしかないので、筆文字でひらがな・カタカナをしっかり練習したい場合は、あまり参考になりません。

また、「練習21日目」から筆ペンアート(飾り文字)の練習になっていたので、普通の字を練習したい私にとっては不要なページでした。もっと筆ペンに慣れてきたら、練習するかもしれませんが…。

30日できれいな字がかけるペン字&筆ペン字練習帳の練習ページ

左:ペン字練習帳  右:筆ペン字練習帳

練習の枠が少し小さいのが気になる

30日で終わるようにページ配分しているからなのか、練習の枠が少し小さく※感じました。

※「ほめられ文字LESSON」にも練習帳が付いていたので、そちらのレビューで枠のサイズ比較をいています。

ペン字も筆ペン字も、字の形や流れを身につけるなら、大きめの枠で練習した方が「手が覚えやすい」気がします。「枠が小さい=字が小さい」という事なので、自分の字のクセが抜けないうちは、微妙なカーブや角度をお手本通りに書くのが難しいです。

また、書く字が小さいと、少しでも字の流れやバランスがお手本と違ってしまうと、大きく違って見えてしまいます。

そういう事もあって、枠が小さくても流れやバランスを覚えられる様に、私はトレースでの練習をしています。

活字と違う「いとへん」

「いとへん」の下の部分が「点3つ」で書かれています。調べてみたところ、書写の世界ではよく使われている形のようですが、私としては一般的な「小」の形のお手本の方が良かったな…と思いました。

「点3つ」が見慣れていないという事もありますが、「まずは基本の形をきっちり習得してから、続け書きなどの応用を身につけたい」と思っていますので…。

好かれる大人のほめられ文字LESSON

好かれる大人のほめられ文字LESSON
  • 本のサイズ:タテ210mm×ヨコ148mm
  • 字を綺麗に見せるコツを分かりやすく、細かく解説した「参考書」
  • 美文字のコツは「スピード感をもって書く」
  • 日常でよく使う漢字一覧表あり
  • 別冊の練習帳あり(30ページ)
  • ペン字中心の内容で、筆ペン字は「コラム」で2ページのみ※
  • 練習に入る前に、まずは本を一通り読む

※「硬筆できれいな文字が書ければ筆ペンでも必ずうまく書けるようになると言われている」と書いてあり、まずは硬筆で練習する事をおすすめしていました。

「ほめられ文字LESSON」は、「書き込んで練習する」というのが目的の本というより、「どのように書くと文字が美しく見えるか」というコツを、分かりやすく丁寧に解説した参考書のような内容になっています。ですので、いきなり「練習を始めよう」ではなく、「まずは全体をざっと読んでみましょう」と書いてあります。

練習帳は一応付属していますが、「30日で〜」の練習帳に比べてボリュームは少なく、サイズも本と同じなので小さいです。

ひらがな・カタカナの簡単な解説付き一覧表はありますが、練習のやり方としては、1文字ずつ(「あ」なら「あ」ばかり)ではなく

共通点のある文字を一緒に練習したり、ひとつのノウハウを応用するなど、文字を論理的に捉えて練習します。

とあります。「30日で〜」の練習帳にも、同じような「書き方のコツ」が記されていますが、共通点でまとめられて書かれているこちらの本の方が、美文字のポイントを覚えやすく、練習もしやすい印象でした。

好かれる大人のほめられ文字LESSONの中身

バランスを意識しやすい書き方のポイント

例えば、カタカナのバランス(線の長さや角度)を数値化しているので、「長く・短く」などアバウトに書かれているよりもバランスを意識しやすいです。

「ちょっとココを意識すると変わる」という感じのアドバイスがされているので、お手本と全く同じ字では無くても、まずは「バランスの良い字」にはなれそうです。

筆順の大切さも記載

私が字の練習をするようになって一番困った、「筆順」について書かれていました。

PCやスマホで入力するばかりで字を書く機会が減り、すっかり筆順を忘れてしまったので、トレースで練習中は度々筆順を調べています。

筆順を間違えると、字を書く時の流れが上手くつながりません。現在トレース練習をしている筆ペン字は、筆を置いた時の角度や次の点への流れの線がペン字よりはっきりしているので、筆順を間違えるとお手本通りに点や線が書けません。

こちらの本で同じような事が書かれていたので、「あぁ、やっぱりそうなんだ…」と思いました。

本屋で練習帳を色々見ていた時に、「漢字の書き順の本」という物があるのを知ったのですが、その時は「へぇ〜、こんなのあるんだ。何に使うんだろう…」くらいにしか思いませんでした。今では「あれ必要かも…」と思っています。

練習中はこちらのサイトで筆順を確認しています↓

漢字の正しい書き順(筆順)  (別サイトです)

文章を書く時のバランスも解説

「ひらがな・カタカナは漢字よりやや小さく」や「中心を揃えて書く」というのは、「30日で〜」の練習帳や通信講座のテキストにも書かれていた一般的なポイントですが、この本にはそれ以外にも美しく書くポイントが解説されていました。

日常で使えるような、ちょっとしたメモ書きの例もたくさん記載されているので、文字だけでなく文章のバランスの参考にもなります。

練習帳の枠の大きさがちょうど良い

付属の練習帳は、冊子のサイズは小さいですが、練習の枠の大きさは丁度良い大きさです。

「30日で〜」の練習帳の枠

  • ひらがな・カタカナ50音…14mm四方
  • 漢字…18.5mm四方

付属の練習帳の枠

  • ひらがな・カタカナ・漢字…18mm四方

ほんの数ミリの差ですが、字の流れやバランスをしっかり練習するには、18mm四方くらいあった方が、私は書きやすかったです。漢字の枠のサイズはどちらの練習帳もほぼ差は無いのですが、お手本の字の大きさが「ほめられ文字LESSON」の方が大きいので、(まだ漢字の練習はしていませんが) こちらの方が書きやすそうです。

地味に嬉しい「日常でよく使う漢字一覧表」

「30日で〜」の練習帳には、手紙を書く時に使うような例文や熟語のお手本はありますが、漢字一覧といったお手本はありません。

美文字のコツがしっかりと身に付けば、お手本に無い字でも書ける様になるのかもしれませんが、始めのうちはできるだけたくさんのお手本があった方がありがたいです。

2018年用の年賀状の宛名を筆ペンで書いた時、「30日で〜」の練習帳にお手本の字があった場合はそこそこちゃんと書けたのですが、お手本の無い字は自分のクセが出てバランスが崩れてしまったので、「お手本が無いと、まだまだダメだな…」と実感しました。

3冊を比べてみて

筆ペン字について

「30日で〜」の練習帳があった方が良かったです。

「ほめられ文字LESSON」では、「筆ペンを使うなら…」という場面、ほんの一例だけしかお手本が無かったので、「筆ペン字」としての内容は物足りないです。

「ほめられ文字LESSON」に、「硬筆できれいな文字が書ければ筆ペンでも必ずうまく書けるようになると言われている」と書いてあるので、「字の形」は綺麗に書けるようになると思いますが、筆独特の線の強弱の付け方は、「30日で〜」の練習帳の方がお手本がたくさんあるので断然参考になります。

30日できれいな字がかける筆ペン字練習帳のお手本ページ

「30日で〜」の練習帳お手本より

ペン字について

私は「ほめられ文字LESSON」があれば十分かな…という印象でした。

美文字を目指して練習を始めた当時※は、まだ「ほめられ文字LESSON」が出版されていなかったので、中村翠涛先生の字が私の中での「目指したい美文字」でしたが、今はカタダマチコさん(神谷流)です。

※「30日で〜」の練習帳を購入したのは2014年。当時はまだトレース練習をしていない上に、練習時間もあまり取れず、その後しばらく中断…ここ最近ようやく本格始動といった具合です。

30日できれいな字がかけるペン字練習帳とほめられ文字LESSONのひらがなのお手本比較

どちらも美文字ですが、同じ字でも、書く人によって流れやバランスが随分変わります。

1字ずつもですが、文章になった時の全体の美しさが、本当に素晴らしいです。

ほめられ文字LESSONの中身

「きもちよい」美文字を目指して

カタダマチコさんが通っておられる「神谷塾」に「私も通ってみたい!」と思いましたが、岐阜県の山の中の教室だそうで…近畿圏に住む私には、とても通える場所でないのが残念です。

「ほめられ文字LESSON」に「神谷塾」の神谷慎軒先生のメッセージ(これまた素晴らしい美文字)が掲載されているのですが、その最後に

美しい字は 見ても書いても きもちよい

とありました。

「神谷塾」には通えませんが、「30日で〜」の練習帳と「ほめられ文字LESSON」を参考に、私もこのメッセージのような「見ても書いてもきもちよい」美文字を目指したいと思います。

ご紹介した本はこちらです↓

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