今年13歳になる愛猫が、腎不全と分かってから約2ヶ月。一時は血液検査の結果で基準値を遥かに超える数値が並び、別れを覚悟しなくてはいけないと思っていましたが、ようやく一部を除いて正常値の範囲まで数値が下がってくれました。
過去の検査結果はこちら↓
血液検査の結果 10回目(10/15)
BUN(尿素窒素)
前回 54.0mg/dl
→ 26.8mg/dl (正常値17.6〜32.8)
Cre(クレアチニン)
前回 5.8mg/dl
→ 4.3mg/dl (正常値0.8〜1.8)
BUNが、遂に正常値の範囲内まで下がりました。
JINを与えた影響もあるのでしょうか…ようやくここまで下がってくれました。
カリウム
前回 2.7mEq/l
→ 3.4mEq/l (正常値3.4〜4.6)
リン
前回 11.2mg/dl
→ 6.3mg/dl (正常値2.6〜6.0)
量を減らして投与したカリウムが丁度良い量だったようで、数値も程よい状態になりました。リンに関しても、イパキチンを再開した効果なのか、良い感じに下がってくれました。
Creに関してだけは数値がまだ高い状態です。他の数値が下がっているのにCreだけ高い理由(原因)を先生に聞いてみたところ、BUNとCreは老廃物のサイズが違うのだそうで、腎機能が低下=老廃物のろ過機能が低下していると、サイズの大きいCreの方がろ過されにくく、血液中に残りやすいとの事。
ネットで調べたところ、BUNは腎機能以外の要因でも上昇するようですが、Creは腎機能のみで判断される数値のようです。Creの数値が高いという事は、まだ安心できる状態ではないという事なのかもしれません。
HCT(ヘマトクリット)
前回 21.5%
→ 21.2% (正常値30.3〜53.1)
検査結果としてはそんなに変わっていませんが、器械の誤差によるものらしく「25〜26%くらいはある」そうで、ホルモン治療の効果は引き続き出ているとの事でした。しかし、RETIC(赤血球の赤ちゃんの数を示す数値)は、前々回63.7K/μL→前回78.9K/μL→今回43.2K/μLと、増加の具合が鈍くなっていました。
ホルモン投与による腎臓の働きの変化
ホルモン投与という手助けがあった事で、愛猫の腎臓が「そんなに頑張らなくても大丈夫」と感じて、腎臓から出るホルモンが減った事で、RETICの増え具合が鈍くなったと考えられるそうです。ただ、数値としては十分基準値内なので心配する程ではないそうですが、今のペース(中3日に1回)のホルモン投与で「さらに腎臓が頑張らない状態」になるかもしれないとの事でした。ホルモン投与をこのペースでまだしばらく続けるか、「さらに腎臓が頑張らない状態」になるのを避ける為に少し減らしてみるか…。
貧血の状態がまだ改善したと言い切れる数値ではないので、ホルモン投与は今のペースでもう1週続ける事にしました。やはり、まだ改善したと言い切れない段階でホルモン投与を減らすと、改善しつつある貧血がまた進んでしまう可能性もあるそうです。もし今のペースで投与を続けて腎臓が頑張らなくなってしまったら、また自分の力で頑張れるようになるまで、時間がかかるのかもしれませんが…。
尿管拡張のその後
尿管の拡張については、わずかに拡張を続けていたのが、前回約12mm→今回7.4mmと縮小の傾向が見られました。原因も分かっていないので、縮小した理由も分かりませんが…。もし、結石などが詰まっていた事による拡張の場合、詰まりが取れた際にはもっと大幅に縮小するそうです。そうなると何かしらの炎症だった可能性の方が高いのですが…精密検査をするには難しい状態なので、引き続き経過観察です。
腎不全と尿路結石症と
愛猫は元々尿路結石症があり、療法食を与えていました。今は腎臓ケアフードにしていますが、尿路結石症には配慮されていないので、結晶が出来ていないかが気になっています。尿の色が濃い(血尿が出ている)感じはないし、先生の話によると点滴によって今まで以上に排泄は出来ているので、結晶が出来にくい状態ではあるそうですが…。
次回は、検尿と膀胱の超音波検査も合わせてやってもらおうと思います。
ふたたび食欲が無くなる
前回の検査の当日、腎不全になって以降、初めて(ほんの少しですが)自分でフードを食べたのですが、その後また、全く食べなくなってしまいました。強制給餌の回数が減れば、看病も少しは楽になるなぁ…と思っていたのですが…。ただ、先生も「以前のように食欲が戻るには相当時間がかかるかも」とおっしゃっていたので、そこは気長に待つしかないのかもしれません。
ちなみに、前回の検査以降ステロイドの量を減らしたのですが、その影響で少し元気(食欲も)が無くなってしまった可能性も。一旦今までどおりの量に戻して、様子を見てみる事になりました。
まだまだ様子を見なくてはいけない部分もあるので、まだ安心はできないと思っていますが、ひとまず血液検査の結果が概ね正常値に戻ったのは本当にホッとしました。
夫に寄り添う愛猫
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