皮下点滴の量を1日おきに変えてみて、血液検査の結果が悪化した愛猫。次に、「毎日はするけど、1日の量を減らしてみる」事を2週間試してみました。先日の検査でその結果が出ましたので、ご報告いたします。
※過去の血液検査の結果は、記事の一番下にまとめて記載しています。
血液検査の結果 19回目(3/3)
前回の検査後から、皮下点滴の量を「1日1回、150ml」にしてみて約2週間。その結果は…
BUN(尿素窒素)
前回55.0mg/dl
→ 63.5mg/dl (正常値17.6〜32.8)
Cre(クレアチニン)
前回 3.8mg/dl
→ 4.0mg/dl (正常値0.8〜1.8)
この2週間で、BUN、Cre共に数値が更に上がってしまいました。
カリウム
前回 4.0mEq/l
→ 4.6mEq/l (正常値3.4〜4.6)
リン
前回 3.3mg/dl
→ 3.9mg/dl (正常値2.6〜6.0)
以前は不足していたカリウム。食欲も戻ってきた事もあり、点滴での補充を止めましたが、今度は上がり気味になってしまいました。
HCT(ヘマトクリット)
前々回 25.3% (前回は検査せず)
→ 26.6% (正常値30.3〜53.1)
数値としては「低値」が続いていますが…ホルモン治療終了後も、少しずつ数値が上がってきています。
体重は3.76kgに増えていました。実はここ数日、しゃばしゃばのご飯より粒状態のフードを好んで食べるようになった愛猫。カロリーは以前より取れている状態になった為に、体重も増えたのだと思います。先生にその事を話したところ「ペーストより固形のモノが食べれるくらい、状態が良くなってきたのでは」という事でした。
Cre対策として「ネフガード」をあげていますが、今のところはっきりとした効果は出ていません…。薬ではないので、仕方ないのかもしれません。「リン」の排出をうながしてくれる「イパキチン」も、効果が出るまでかなり時間がかかったので、地道にあげ続けるしかないのかも…と思っていたら、先生から「ネフガードと同じ効果で、別の薬がある」と言われました。それが「コバルジン」です。
「ネフガード」よりも細かく毒素を吸着してくれるそうで、「もしかすると、コバルジンの方が効果が出るかもしれない」との事でした。ただ、購入した「ネフガード」がまだ残っているので、とりあえずそれが無くなってから試してみる事になりました。
胆泥の様子は
今回の超音波検査でも、以前から特に変わった様子はないそうです。「胆泥の改善には時間がかかる」と言われましたが、治療を始めて(2017年11月半ば)から数ヶ月経っているので、もう少し「改善」が見えても良い気はしましたが…。
今のところ悪化している様子は無いそうですが、「改善のスピードが遅いと、いずれ悪化(泥が石になる)してしまうのでは…」というのが気になりました。先生に聞いてみたところ、「その可能性もないとは言い切れない」という事でした。
超音波の映像を見ながら説明してもらいましたが、現在の胆泥はまだ臓器(体)の動きに合わせて移動するくらいの柔らかさだそうです。超音波検査をするのに、体を横に向けたり仰向けにしたりするので、その動きに合わせて胆泥も移動(写ったり、写らなかったり)しているのですが、これが固くなってくると動かなくなったり、胆のうの形に沿って(詰まって)写ったりするそうです。
今、急いで治療しなくてはいけない状況ではありませんが、「もう少し何とかできればなぁ…」と思って先生に聞いてみたところ、「もう1種類、胆のうの薬がある」との事だったので、試しに処方してもらう事にしました。現在の薬に追加になるので、また薬が増えてしまいますが…。
腎臓の石の様子は
以前の検査で「腎臓に石がある」という事だったので、今回の検査でもその後変化が無いか診てもらいました。
石の大きさ(計ってみたところ1mm弱でした)に特に変化は無く、尿管などへの移動もしていませんでした。ただ、石はひとつだけだと思っていたのですが、どうも複数あったようで…。私が以前の説明の時に、数まで確認していなかったので、ひとつだけだと思い込んでいました。
「石が複数あると、移動して尿管が詰まる可能性も上がってしまう…」というのが気になりました。腎臓にできた石がどういう状態なのか(胆泥のように、臓器の中で浮いているのを想像)を聞いてみたところ、腎臓は血管や組織が網目状になっている臓器だそうで、石は浮いているのではなく、管の中に出来ているようでした。(超音波検査での確認なので、詳しい状態はわかりませんが)
「ふわふわと浮いていないのであれば、すぐに移動する事もないだろうし、安心かな…」と思いましたが、やはり複数あるという点では、安心できないと思いました。
前回、石がどこかに詰まってしまった場合に「どうする事もできない」といった感じの話があったので、愛猫の場合は「腎不全の為に、全く手術ができない」事なのかと思いましたが、詳しく話しを聞いてみると「リスクは高いけど、手術はできる」という事でした。
麻酔の排泄は腎臓が正常に働いていないと出来ないので、腎臓が片方(しかもかなり機能が低下している)の愛猫にとっては、手術=麻酔は危険があります。ただ、血液検査の結果が一番悪かった時は「手術」という選択肢が無いくらいでしたが、今の状態であれば、緊急性が高い場合のみですが「手術」という選択肢があるそうです。
愛猫は片方の腎臓で頑張っている状態なので、もし尿管に石が詰まってしまった場合は、バイパスをつくる等の対処をしないといけません。ですが、手術(麻酔)をする事にもリスクがあり、また、バイパス手術をしたからといって元気になる(術後の回復)補償はないそうです。
やはり、石が大きくなったり、移動したりしない事を願うしかないようです…。
点滴の量は
今回の検査結果で、皮下点滴の量は「1日1回、200ml」と、元に戻す事になりました。
せっかく時間をかけて徐々に下がってきていた数値が、ここ数週間で点滴量を減らしてみた結果、どんどん悪化してしまったのはとても残念でした…。数値は悪くなっていきましたが、今のところ愛猫は食欲も元気もあって「見た目の悪化」は感じられないので、今回の結果にあまり落ち込まないようにしています。治療はこれから、まだまだ続きますので…。
体重が増えて、だいぶふっくらしてきた愛猫。忙しい朝でもすぐに膝の上に乗ろうとするので、嬉しくも少し困ります…。
過去の検査結果はこちら↓
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